文字板の向こうで、歯車が動いています。オリエントスター RK-AV0138Vは、2014年の登場以来続く人気シリーズ「モダンスケルトン」の新作。ブランド誕生75周年を迎え、12年ぶりに文字板デザインが一新されました。
最大の変更点は、スケルトン部分の抜け面積が大幅に増えたこと。外周にレール型の抜きが加わり、機械の動きがよりダイナミックに見えるようになっています。ケース横41mm、自動巻キャリバーF6F44搭載の一本です。
黒いシャツの袖から——横41mmのケースが、腕に素直に収まる。
大理石の上で——スケルトンの抜けが、光をそのまま通す。
外周のレール型と、開いた窓——機械の動きが見える文字板。
テンプの揺れと赤いルビー——砂地型打ちの地に、金属が光る。
■主な特徴
- ブランド誕生75周年を機に、12年ぶりに文字板デザインを一新
- 従来より大幅に抜け面積が増量されたスケルトン部分
- 文字板外周部のレール型、2時方向の直線を基調とした抜き形状を追加
- 6時位置の小秒窓(スモールセコンド)もサイズアップ
- オープンハートからテンプの動きが見える
- 砂地型打ち模様を採用した落ち着いた文字板
- 自動巻(手巻つき)キャリバーF6F44、24石。50時間以上の駆動
- パワーリザーブ表示機能つき。裏ぶたはシースルーバック
- 10気圧防水、JIS1種耐磁、サファイアガラス(ARコーティング)
■スペック
| 品番 | RK-AV0138V |
|---|---|
| ブランド | ORIENT STAR(オリエントスター) |
| シリーズ | コンテンポラリー モダンスケルトン |
| 駆動方式 | 機械式 自動巻(手巻つき) |
| キャリバーNo. | F6F44 |
| 精度 | 日差+25秒〜-15秒 |
| 駆動期間 | 50時間以上(最大巻上時) |
| 振動数 | 21,600 |
| 石数 | 24石 |
| ケースサイズ | 約49×41×12.5mm(縦×横×厚) |
| 重さ | 約152g |
| ケース素材 | ステンレススチール |
| バンド素材・タイプ | ステンレススチール(SUS316L)/プッシュ三つ折式 |
| バンド幅 | 約21mm(最大) |
| 腕周り | 最大約20cm |
| ガラス | サファイアガラス(ARコーティング)/裏ぶた:無機ガラス |
| 防水性能 | 10気圧防水 |
| 耐磁性能 | JIS1種耐磁(4800A/m以上) |
| 文字盤カラー | パープル(公式表記。実際はグレーに近い落ち着いた色合い) |
| ベルトカラー | シルバー |
| 機能 | パワーリザーブ表示機能/秒針停止機能 |
| デザイン特徴 | オープンハート/砂地型打ち文字板/ルミナスライト(針)/シースルーバック/スクリューバック |
| 原産国 | 日本製 |
| 付属品 | 保証書・専用ボックス |
| メーカー保証 | 3年 |
| 発売 | 2026年9月 |
12年ぶりの、文字板刷新
商品説明にはこうあります。「2014年の登場以来、安定した人気を誇る『モダンスケルトン』から、ブランド誕生75周年を迎え、12年ぶりに文字板デザインを一新した新作が登場しました」。
12年という年月は、時計のシリーズとしてはかなり長い部類です。それだけ完成度の高いデザインだったということでもあります。売れているものを変えるのは勇気がいる——その決断が75周年という節目に重なったわけですね。
変わったのはスケルトン部分です。「最大の特徴は、従来より大幅に抜け面積が増量されたスケルトン部分です。文字板外周部のレール型や、2時方向の直線を基調とした抜き形状が追加されたことで、機械式時計の精巧な動きをよりダイナミックに楽しめます」とのこと。削る面積を増やして、中を見せるという方向に舵を切っています。6時位置の小秒窓もサイズアップし、存在感が高められました。
グレーに見える、パープル
文字板の色について、少し補足が必要です。オリエントスター公式サイトの表記は「パープル」ですが、写真を見ていただくと分かるとおり、実際はグレーに近い色合いに見えます。品番末尾の「V」も、おそらくバイオレットを示すものでしょう。
つまり紫であることを主張しない紫です。光の角度によってわずかに色味が立ち上がる程度で、正面から見れば落ち着いたチャコールグレー。商品説明が「文字板には落ち着いたカラーと砂地型打ち模様を採用し、様々なシーンや服装にマッチする洗練されたデザイン」と書くとおりの色です。
質感にも触れておきます。地の部分は砂地型打ち。細かい粒状の凹凸が付けられており、光を拡散させるため、スケルトンの抜けた部分とのコントラストがはっきりします。見せる部分と、沈める部分を仕上げで描き分けているわけです。
テンプが見える、という贅沢
文字板の窓からは、テンプが見えます。テンプは機械式時計の時間の刻みを生み出す部品で、1秒間に何度も往復しながら動き続けます。写真の4枚目を拡大すると、赤いルビーと金色の部品が確認できるはずです。
この「見える機械」は、実用というより眺めるための機能です。時刻を知るだけならスマートフォンで足ります。それでも機械式時計を選ぶ理由は、こういうところにあるのではないでしょうか。ふと手元を見たとき、そこで何かが動いている。止まっていないということが、目で確認できる。
実用的な表示もあります。左上に配されたパワーリザーブ表示です。ぜんまいの残量を針が示すもので、あとどれくらい動き続けるかが分かります。裏ぶたはシースルーバックなので、裏返せばムーブメント全体を見られます。表から一部、裏から全体という二段構えです。
41mm、約152gという実用
ケースは縦約49mm、横約41mm、厚み約12.5mm。重さは約152gです。41mmは現代の男性用時計として標準的なサイズで、大きすぎず小さすぎずという寸法。着用写真を見ても、腕に素直に収まっています。
駆動は50時間以上。金曜の夜に外すと月曜の朝には止まっている計算ですが、週末も着ける方なら問題にならない長さです。日差は+25秒〜-15秒、振動数は21,600、石数24石。
実用面の備えも十分です。10気圧防水で水まわりに強く、JIS1種耐磁(4800A/m以上)で磁気にも配慮。ガラスはARコーティング付きのサファイアで、傷に強く反射も抑えられています。針にはルミナスライトが入り、暗い場所でも時刻が読めます。バンドはSUS316Lのステンレスで、腕周りは最大約20cmまで対応します。
■こんな方におすすめ
- 機械の動きが見える時計を探している方
- スケルトンに惹かれるが、派手すぎるものは避けたい方
- 41mm前後の扱いやすいサイズを求めている方
- パワーリザーブ表示で残量を把握したい方
- スーツにもカジュアルにも合う一本が欲しい方
- 日本製の機械式時計に価値を感じる方
■バイヤーの一言コメント
スケルトンの時計は、やりすぎると時刻が読みにくくなるという弱点があります。抜きを増やせば増やすほど、針とのコントラストが失われるからです。
その点この新作は、抜け面積を増やしながら読みやすさを保っているのが見事だと思いました。砂地型打ちで地を落ち着かせ、そこに太くて明るいインデックスを立てる。抜いた部分だけが明るく見える構造になっています。色も公式表記こそパープルですが、実際はほぼグレーですので、仕事の場面でも浮きません。12年ぶりの刷新ということもあり、シリーズを知っている方ほど見比べたくなる一本だと思いますよ。
— ななぷれバイヤー フジムロ
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■関連モデル
同じモダンスケルトンには、文字板カラー違いのモデルが複数用意されています。
いずれも同じキャリバーF6F44を搭載し、色の違いで印象が大きく変わります。
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