秒針が文字盤の目盛の上を指すのは非常に気持ちよいのですが、針と目盛が合っていないという事がございますが
不良品ではございませんので安心していただけましたらとおもいます。
なぜ目盛と針がズレてしまうのか
正確に時間を刻むように歯車に少し遊び(バックラッシュ)を設けている為、どうしても目盛と針がズレてしまう現象が起こってしまいます。
遊びを設けなければ針と目盛を合わせる事ができるのですが遊びを無くしてしまうと歯車に負荷がかかり、
ちょっとした衝撃や摩擦による金属疲労、熱膨張をした際に動かなくなったり時間が狂ったりと故障が起こりやすくなります。
滑らかに負荷が少なく動かすには歯車の遊びはどうしても必要になってくるのです。
高級な腕時計でも同じなのか?
20万、30万する腕時計でも目盛との針ずれはございます。高いからズレがないという訳ではないのです。
グランドセイコーの9F系クオーツは「バックラッシュオートアジャスト機構」により、歯車間の “あそび” が秒針の動きに与える影響を極力なくすことで目盛りとのずれを少なくしているものもございます。
機械式の時計でも同じように歯車に遊びを設けておりますので針ずれという現象はおこっているのですが
クオーツ(電池式)と異なり針がスムーズに動きますのであまり気にはならないかと思います。
以上、針ずれについてのご案内でした。少しでも皆様のご参考になれば幸いでございます。