今回はセイコーのルキアやドルチェ&エクセリーヌで使われている1B25・1B35というキャリバーが搭載された電波時計の時間が合わなくなった場合の対処法をご案内します。
なぜ時間や日付がズレてしまうのか
左の時計が今回ご案内させていただくセイコーのルキアのキャリバー1B25のモデルになります。右側の時計は私の私物のシチズンの電波時計になります。
キャリバー番号は裏蓋に記載がございますので、一度確認してみてください。
右の時計と時間が合っていないのがお分かりになられるかと思います。
時刻や日付を自動修正してくれる電波時計でも時間や日付がズレてしまうことがございます。
電波時計は自動で正確な時刻に合わせてくれるのがメリットでもあるのですが、磁気干渉や衝撃等の影響を受けて日時が狂ってしまう事もございます。
そうなると電波を受信しても正確な時刻になってくれないのです。
また、時計が壊れてしまったのではないかとお修理のご依頼を頂くことも多いです。
でも、安心してください。不具合の可能性もゼロではないのですが、ほとんどの場合、設定で改善が見受けられることが多いです。
説明書に設定方法は記載されているのですが見ても何を行えばいいのかがわかりずらいです😭
時間がズレてしまったら、まず最初に充電を。
まず充電を行ってください。出来れば少し長めに太陽光で2日程度。
なぜ充電をするのかといいますと設定を行うのに電力を多く消費しますので
設定途中で充電不足になったりする事がございますので、まずは充電を。
システムリセットを行う
充電が終わりましたらシステムリセットを行います。
システムリセットの方法ですがリュウズを2段階引いて、右下のボタンを5秒間長押し。
針が止まりましたら手を離していただきます。しばらくしますと針が動き始めますので止まるまでしばらくお待ちくださいませ。
※止まるまで数分かかる場合もございます。
日付の基準位置を確認
すべての針が0時00分になりましたら日付の基準位置を設定していただきます。
日付の基準位置は「1」になります。右下のボタンを1回押していただくと1日進みますので「1」日に合わせていただきます。
最後にリュウズを押していただいて元の位置に戻していただきます。
時差の設定を行う
システムリセット後は時差の設定はロンドンになりますので日本(東京)に設定していただく必要がございます。
右下のボタンを3秒間押していただき、秒針が反時計回りに動いたら離していただきます。
秒針が0時位置を指しましたら、時差設定モードになりますので右下のボタンを押していただく事に秒針が動きます。
文字盤の23秒位置が日本になりますので右下のボタンを何回か押していただき23秒位置に合わせていただきます。
1分ほど放置いただけましたら時差設定モードが解除され秒針が動き始めます。
強制電波受信を行う
最後に強制受信を行います。
1.右下のボタンを8秒押していただき秒針が0位置を指しましたら離していただきます。
2.しばらくすると秒針が受信感度レベルを表示します。50分位置は受信感度が高い、40分位置は受信感度低い。(下記画像参照)
(秒針が40分位置を示すようでしたら場所を変えて再度お試しください)
3.電波受信が完了するまで最長で12分かかることも。針が動き始めたら止まるまでお待ちくださいませ。
4.針が止まり、1秒づつ運針しましたら右下のボタンを2秒間押していただくと受信に成功したかどうか確認できます。
(秒針がYを指しますと成功、Nを指しますと失敗)
5.電波受信のコツについて
・室内より屋外のほうが受信されやすいです。
・日中より夜間の方が受信されやすいです。
電波受信に失敗した場合は上記参考にお試しいただけましたらと思います。
電波受信に成功しました!!
私物の電波時計は操作方法は異なりますが行って頂く事は同じで以下の4つになります。
1.システムリセット又は針の基準位置あわせ
2.日付の基準位置合わせ
3.時差の設定
4.強制受信
終わり。