お客様対応をしていると「電波・ソーラー式腕時計」ってどういうものなの?と聞かれることがよくあります。
それぞれについてお話させていただきますね。
電波・ソーラー式腕時計ってどんなの?
よくお問い合わせで耳にするのですが、ソーラー充電式時計と電波時計を同じものと思われている方がいらっしゃるので
本日はそれぞれどういったものかご説明させていただきます。
まずは簡単に説明させていただきます。
時計内部にアンテナを搭載しそのアンテナで電波を受信し自動で時刻修正を行う時計を「電波時計」
時計内部にソーラーパネルを内蔵し、同じく内蔵されている充電池に光エネルギーを蓄積し
その光エネルギーを動力源として時計を動かすのが「ソーラー充電式時計」
時刻修正が必要ない電波受信システムと電池交換が半永久的に必要ないソーラー充電のどちらも搭載している時計を
「ソーラー電波時計」と総称します。
ですのでどちらか一方しか搭載されていないモデルももちろんあるのです。
よくソーラー時計を買ったけれど自動で時刻が合わないというお問い合わせいただくことがあるのですが
基本どちらの機能もついていると思われているお客様も結構いらっしゃるようなので仕様の部分をご確認いただくことオススメいたします。
(電波受信のみ搭載の時計というのは実際ほとんどないのですがソーラーのみ搭載の時計は結構あります)
電波式腕時計って?
もう少しそれぞれの機能について深く掘り下げてご説明させていただきます。
まずは電波式腕時計から
電波式腕時計の良いところは自動で時刻修正をしてくれることです。
電波式腕時計の中には海外の電波に対応している物もあり、そういったモデルだと 海外旅行や出張の際都市設定を変えることによりその国の時刻に修正可能なものもあります。
(海外受信に関しては受信対応国でしか行えませんので説明書等でご確認ください!)
電波式腕時計は電池式時計と同じく1ヶ月で15秒くるうかくるわないかぐらいの精度ではありますが
毎日自動で電波を受信、修正することにより常にほぼ標準時刻と狂いない時間を表示させることが可能です。
ただ良いところばかりではなく自動で電波を受信できるといっても基本的には一日に一度夜中の妨害電波の少ない時間帯にしか
自動受信は行われないことがほとんどでその時間帯に受信環境の良い所に置いておかなければ受信失敗ということもありえます。
そういう時に手動で任意のタイミングで強制受信も可能ではありますが日中は妨害電波も多くとんでおり
受信成功させるにはそれ相応に受信環境が良いところであることが求められます。
もう一つ、充電容量が十分でなければ受信はうまくいきませんので充電量にも気を配る必要はあります。
また、磁気の影響や衝撃などの影響により内部の基準位置がずれてしまうことがあり、その場合正確な時刻を受信していても
基準位置がずれているぶん時間がずれてしまう場合があります。
この場合は手動で説明書をご覧いただきシステムリセットか基準位置調整をしていただく必要がございます。
とはいえ、充電が一定以上有り、電波状況のよい窓際等に夜中置いておくだけで自動で受信し時刻修正してくれますので
非常に有難い便利な機能であることは間違いありません。
ちなみに日本国内で言うと電波を発信している基地局は2箇所あります。
標準電波送信所と呼ばれる基地局は福岡県と福島県にあります。
この2箇所でほぼ日本全国をカバーしており(小笠原諸島など届かない場所も一部ございます)ほぼ24時間電波を送信しつづけてます。
局の補修改修や気候状況がよろしくないとき等一時的に発信されないこともありますが(これを停波といいます)
それ以外は24時間発信し続けてるとのことです。 それ以外は24時間発信し続けてるとのことです。
受信しやすい環境、しにくい環境について
受信しやすい環境は
・夜中から早朝
・晴れていて周りに高い遮蔽物や建物がない見晴らしのよいところ
・建物内の窓際付近
逆に受信しにくい環境は
・電波を遮りやすい鉄筋の建物(窓際であれば受信可能
・家電製品、OA機器の近く
・乗り物に乗っているとき
・高圧線、架線の近く
・色々な妨害電波がとんでいるお昼間
既に説明させていただいている通り大抵は夜間に自動で受信はしてくれますが
日中などに手動で強制受信をお試しされる場合は上記にご注意いただき説明書をお読みになりながら
お試しいただければ手動による受信も可能でございます。
まとめ
このようにその特性をご理解いただいてうえでご使用いただければ常に正確な時間をきざんでくれるのが
電波時計の最大の特徴ですのでいつでも正確な時間を知りたい、その必要がある方には 是非お使いいただければとおもいます!
後編はソーラー充電式時計について説明させていただきます!