機械式腕時計の取り扱いについて

電池を使わずに動く「機械式腕時計」についてオススメな点と注意点をお話していきたいと思います。

■ 機械式時計とは?

機械式時計」とは

簡単に言えばゼンマイを駆動力としゼンマイを巻き上げそのゼンマイがゆっくりほどけていく力を利用して
歯車を動かす時計のことをさします。

ゼンマイの巻き方でさらに大きく2つに別れます。
リューズを巻くことによりゼンマイを巻き上げるのが「手巻き式
リューズを巻くだけでなく時計に程よい振動を与えることでもゼンマイを巻き上げることができるのが「自動巻き
いずれにせよゼンマイを巻くことにより動く時計を機械式時計と呼びます。

その歴史はクォーツがまだ50年くらいしかないのに対し機械式時計は数百年前に遡りますし、
腕時計に限定しても1800年初頭まで遡ることになります。

それでは機械式時計の良いところそうでないところあげてみましょう。

■ 機械式時計のオススメポイント

やはり歴史が長い分積み上げてきたこだわりに尽きるのではないでしょうか。
クォーツのところで既にお話したとおり精度に関しては敵うべくありませんが、長い歴史の中で人の手によって数多くのパーツを組み上げその中に技術とこだわりを詰め込んだ機械式のムーブメントはその動きを見るだけでも美しく価値が有るものとされています。
なので機械式時計の多くには文字板や裏蓋からその動きを見れるようスケルトン方式を採用しているものが多くあります。
(クォーツでスケルトンを採用してるモデルは皆無です。見てもなんの面白みもありませんから・・・
頑張った自分へのご褒美として、一生の相棒として、自分のステイタスを上げたいと思ったとき等に選ばれるのも こだわりの詰まった機械式時計が多いのではないのでしょうか。

また大切に扱い定期的にメンテナンスを行うことにより何十年と使い続けることが出来るのも
機械式時計の大きな利点と言えるとおもいます。

一般的にご使用3~5年に一度は分解掃除(オーバーホール)していただければ機械式時計は長く使っていくことができます。
大切にお使いいただければお子様や、お孫様にまで引き継ぐことすら可能です。

■ 機械式時計の注意点

まずやはりクォーツに比べると精度は高くはないです。
通常の機械式時計であれば1日15~30秒の誤差なら仕様の範囲というものがほとんどであり
特別な検査(クロノメーター規格等)を通ったものですら一日5秒前後のくるいは範囲内とされています。

そして複雑な機構、多くのパーツを使えば使うほど繊細で丁寧な扱いを求められるあまり ご使用状況は狭まることになることもあげられます。
とくに衝撃にはめっぽう弱く時間のくるいや故障の原因となってしまいます。

もちろんゼンマイを巻かないと動かないですし、多くの機械式時計はゼンマイをフルに巻き上げている状態でも40~50時間しか動作しません。
止まってしまうたびに時間を合わせ直しゼンマイを巻き上げる必要があります。

しかしこれら機械式時計の注意点は機械式時計を好きな人にとってはそこがいいんだというポイントにもなりえます。
(可愛い子ほど手が掛かる、といいますよね!
もう一つあげるとすれば先程も申し上げたとおり長く使っていく上には定期的なメンテナンスを必要とします。
このメンテナンスが結構高額だったりします。
お時計が高額であればあるほどメンテナンス費用も高くなり3~5年に一度その費用が掛かってしまいます。(3万~10万程度

■ 機械式時計を選ぶなら?

上記をまとめまして機械式時計をお選びになる点としては

・とにかくこだわりのつまった魅力ある一品がほしい。
長く大切に使っていきたい
・頑張った自分へのご褒美や、ステイタスとしてや一段上のオシャレとしてみにつけたい

というような一分一秒に縛られない方にお選びいただけると良いかと思われます!

以前と違い機械部分で使用されている油なども進化していますので現在は毎日動かしておかないといけないとか
ある程度決まった時間にゼンマイを巻かないといけないなどということもありませんので
使いやすさも格段に向上してます。

是非興味を持っていただいた方には自分だけのこだわりの逸品を時間をかけて探してみることをおすすめしたいです。

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