腕時計のガラスが突然曇ってしまったという問い合わせを良く受けます。特に暑い夏場や寒い冬場に多いんです。
なぜ曇るのか
時計の内部は真空状態ではなく、僅かな水分が含まれております。
例えば夏場の暑い屋外から冷たいクーラーの効いた部屋に入ると、外気と時計内部の寒暖差により時計内部の水分がガラスに付着し結露が発生する事がございます。その逆で寒いところから温かい部屋に入った場合も同じく結露します。
一時的な結露でございましたらそのままお使いいただいても時計に不具合が生じる事はございません。
しかしながら、曇りが取れない、水滴が現れるような場合は時計の内部に多くの湿気又は水分が入っていますのでそのまま置いていただくとパーツが錆びてきたりしますので早急にお修理のご依頼をいただく事をお勧め致します。
注意していただきたいこと
防水時計でもパッキンの劣化やリュウズを引いたままだったり、少し浮いていたりすると水分や湿気が入り込む事がございます。
また、お手洗い後などの濡れたままの状態でリュウズの操作やボタンの操作を行いますと、そこから湿気や水分が入ってしまう事があります。
パッキンは汗やせっけんなどが付着したままになっていると劣化が早まりますので必ず汗をかいた場合は乾いた布などで拭いて乾かしてください。
脱衣所など湿気が多いところへ時計を外したまま置いておくのもやめましょう。